初日に「崖の上のポニョ」を見ました。

というか、初日とは知らずに行ってきました。

3連休の最初の日だったが、その前日に、あの歌に洗脳されました。

ぽーにょぽにょぽにょ。


で、見た感想。


よかった。


この一言に尽きます。


正直に書くと、面白くもなく、ためにもならない映画な訳ですが、

「よかった」という気持ちが残りました。


その気持ちが何なのかが自分では分からず、

他のレビューを見てから書こうと思い、

しばらく、ブログには書いてませんでした。


で、他のブログなどを見ると、みんな同じ感想が多いことが

分かり面白かった。


見終わった直前に私がTwitterでも書いたのですが

「この作品は、今までの宮崎作品と比べてはいけない」

ということ。

これ、結構、多くのブログで書かれているのが不思議。

比較せずに、一つの作品として見てあげてという気持ちかもしれない。


冷静的になってから考えると、個人的には、ジブリとして見て

「千と千尋の神隠し」はまだ良いにせよ「ハウルの動く城」「ゲド戦記」は

まぁ、無い方がよかったと思っていたので、

それが、心の奥底で影響している気もするのだが…。


作風が違うからかもしれませんね。


以下、少しネタバレはいります。













後で聞いたのですが、今回の作品は「人魚姫」がモチーフとなっているとのことで

最後の見終わった感がディズニーに非常に近いのを感じたのに納得しました。

あと、「サザエさん」にも似ている気がしました。


「よかった」というのは「安心感」みたいなものかもしれませんね。


あとは描写的によかったことは3点。


・最後のスタッフロールが短い、そしてアイコンみたいでかわいい

子供のこと考えているんだなぁと最後の最後に感動しました。

アイコンはじっくり見てみたかった。


・途中で夜の森の中を車が走るシーンがあるが、その光の描写が懐かしい

この描写って、「となりのトトロ」の猫バスの時にも同じ演出があって懐かしかった。

宮崎駿っぽいなぁと、初めて感じたシーン。


・歌

洗脳されますよね。

ニコ動で変なの見ちゃったけれど。

歌っている男の方は博報堂の社員ということらしいです。

へー。


で、悪かった点は6点。


・相変わらずおばあさん

最近の宮崎駿がおばあさん好きなのかもしれないが、

不自然なほどおばあさんが出てくる。

子供心には、少し怖さを感じる気がするのだがなぁ。


・水の描写が気持ち悪い

「もののけ姫」以来、宮崎駿の描く、液体の粘度が高すぎて気持ち悪い。

海とかはまだいいのだけれど、涙まで気持ち悪く、

せっかくのシーンが台無しなことが多い。


・敵役がいない

子供向けにつくるなら、絶対的な悪とか、ライバルみたいなものが必要だと思う。

今イチ目的も問題もはっきりしない。


・主人公が完璧すぎる

最初から最後まで能力的に完璧であり、

全くの挫折もない訳で、主人公なのに物語を進めるための脇役になってしまっている。


・相変わらずでかい登場人物がいる

魔女がでかい。

無意味にでかい。

これは気持ち悪い。


・世界観がない

宮崎駿の各作品は、行ってみたいという思いがするのでワクワクするはずなのに

「もののけ姫」以降は、断じて行きたくない世界になっているんだよね。

その上、今回はどうでもいいという

ある意味、虚無の世界なのかもなー。


って、感想が今までの作品と比べてしまっているなぁ。


宮崎駿が、ここまで作品を変えて作れるとは思わなかった。

でも、もう宮崎駿ではなくてもいいよね、ディズニーでいいじゃんという作品になってしまった。

比較作品がディズニーになったのかなぁ。

ファインディングニモには到底及ばないしなぁ。


とりあえず、言えることは、見れるなら見た方がよい。

ただし、見なくても困ることはない。

くらいかな。